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第六日目

​2025年10月19日

子どもたち、叱られました。

講座の最後、とみちゃんも、あまのじゃくではありませんでした。

 

背筋を、伸ばしはしないものの、曲げずに、大きな声で、ありがとうございました、と言っていました。

 

筋金入りだったのに、どんな心境なのだろうと、親たちは驚きの心で、後ろから見ていました。

 

師匠の話を、理解したのか、屈服したのか、ただ、怖かったのか。

 

こんなにきちんと叱ってもらえる場面は、今どき、学校なんかでも、あまり無いのでしょうね。

 

だからきっと…みんな、びっくりして、固まってたのかな。

子どもたちは、それぞれの親に言い訳をしていました。

それぞれの親子が、その場で、あるいは、家に帰って、

叱られた理由について、話をしました。

親もね、いろいろ振り返って考えてみて、反省するとこ、いっぱいあります。

 

 

それにしても。

 

ききこは、うわー、と思いました。

 

去年も叱られた回があって、

 

その回のことは、とみちゃんもまるぽんも教えてくれなかったので様子がわからないのですが、

 

復活するまでに、2週間かかったんですよね。

 

なんとか復活して、最後のワークショップと、本番を迎えることができたんですが、

今回は、今日が最後のワークショップ。

 

本番まで、あと2週間。

 

 

 

案の定、昨日まで枕元にあった原稿は、

 

今日は本棚にしまわれています。

どうやって乗り越えるのか、乗り越えないのか…。

第五日目

​2025年10月18日

10時からのワークショップに、10時に到着していたら、それは間に合ったことにならないし、

師匠より遅く到着するのも、本当はどうかと思うけど、

 

仕方なかったです。

 

 

昨日運動会で、もう、その小学校生活最後の運動会に、賭けていたような日々だったから。

 

大人も子どもも、忙しくってヘトヘトです。

 

南龍チルドレン、今年は6年生が多くって、この秋は、修学旅行なんかも、あるんですよね。

 

 

コロナ禍の2020年からはじまったこのワークショップ。

 

他に何の用事もなかった日々が懐かしいです。

 

濃厚接触者になってしまって外出できなくなり、オンラインでやってもらえないかと

 

懇願したけどだめだったあの日。

 

 

小学校最後の年になって、はじめて、運動会もフルスペックになりました。

 

とみちゃんは運動会に集中しているけど、せっかく覚えた講談を忘れないように、

 

ききこはさりげなく脱衣所にビニールに入れた原稿を置くのだけれど、

 

それをいつのまにか取り去っているまるぽんがいて、毎日がいたちごっこの一週間でした。

 

 

 

で、金曜日。

 

はじめて見ましたよ、組体操!

 

すべて笛を合図に行動する集団活動。これを覚えるの、たいへんだったよね。

 

とみちゃん、よくがんばりましたよ。おつかれおつかれ。

 

運動会でへとへとになって、余韻に浸ったりもしているとみちゃんに、

 

翌朝の講談ワークショップまでのカウントダウンをつきつけずに、でも余計な他ごとが入ってくる余地を極力ないようにして、

 

ようやく迎えた、後は寝るだけの夜に。

 

 

 

とみちゃんが持ってきたのは、科学雑誌ニュートンの『超ひも理論とは何か』(!)

 

 

 

これを、今から読むんですか?

 

 

 

「もう読んだ。ききこも読んで。一緒に語りたいから」

 

 

 

読ませるんですかい!


   
講談の原稿は、枕元に置いてありました。講談はそこでやってたんですね~。

第四日目

​2025年10月12日

明日までに1ページ覚えてくるように師匠に言われた、第三日目の夜。

 

リビングにやってきて、

 

ピアノを一曲弾いてから、

 

 

 

とみちゃん「やることがおおくてなあ」

 

ききこ「そうなん?なんかてつだおうか?」

 

とみちゃん「いや、覚える系だから」

 

 

 

去っていきます。

 

 

 

 

お風呂に入るときには、

 

「原稿、なんかに入れて、お風呂に持ち込もうかなあ?」

 

「ビニールかなんかに入れて、持ってったろか?」

 

「うん」

 

 

 

両面印刷して、持っていってやりました。

 

とにかく、時間がありませんので!

 

 

 

 

原稿を覚えている人の傍で、それもまだ覚えはじめの人の傍で、

 

うかつに歌を歌ったりもできないので、

 

家の中は、シーンとしています。

 

 

 

その甲斐もあって、第四日目、


師匠から、「よく覚えました」とお言葉をいただいたものの。


高座からぴょんと飛び下りながら、

 


「べつにそちらのご要望に応えただけやけど」

 


なんとも、高学年女子な受け答えを!


とみちゃん、要望に応えたんやね~


これは、初めて経験するフェーズ!
 

第三日目

​2025年10月11日

開始時刻の10時に、今日は全員揃いました。

 

今年は、全部で、10人ですね~。

 

開始前、ききこが、師匠に、「人の言うことを聞かない子をどうやって育てたらよいか」相談していたら、

 

危うく定刻を過ぎてしまいそうでしたが、

 

その点、師匠はもちろんきっちり、時間管理をしてくださっているのです!

とみちゃん「なんで師匠にそんな話すんねん!」

ききこ「師匠が一番今、アンタのことわかってるからや!」

 

 

そう。言うことを聞かない子を、言うことを聞かない子のまま、師匠は導いてくださっているのですから。

 

さてさて、ワークショップですが。

 

今日は、一人ずつ、高座に上がって、声を出して読んでいきました。

 

本になった原稿を持っている子も!資料写真もついてる?ど、どこで入手を??

 

どうやら、前回録った音源をテープ起こしして、製本して、何日か前から練習をスタートしていたみたい。

 

何もせずに原稿をいただけるのを待っていたのは、うちだけ???

 

(…みんな、一体、昨日の今日で、その時間、どこからどう捻出したの????)

結構、スラスラ、長い原稿を読んでいきます。

ルビをふってきている子もいるし、

 

よく見たら、な、なんと、

​城陽文化パルクさんが、ひとりひとりに、

 

ルビを振った見やすい原稿を用意してくださったのでした!

それこそ、昨日はルビが振ってないとおっしゃったのに、

昨日の今日で、​どこから時間を捻出して、作業してくださったのでしょう、

 

ありがとうございます!

ワークライフバランス、大丈夫ですかね??

そして、​

今回初参加の子のプレッシャーたるや、たいへんだったことでしょう。

渡されたばかりの原稿を、みんなスラスラ読んでいくんですから。

でもきっと…回を重ねていけば、大丈夫だからね!

師匠「はい、じゃあみなさん、明日までに1ページ覚えてきてください」

「ええーっ!???(親)」

師匠「一日あれば、1ページくらい、覚えられます」

親「やっぱ、今年はスパルタ?厳しいなあ(笑)」

師匠のおっしゃる1ページは、師匠が書かれた、文字びっしりの、

A41ページが48文字×52行のやつのことでしょうし!

師匠「背筋を伸ばして、挨拶をしましょう」

みんな「ありがとうございました」

Aちゃん「ありがとうございませんでした」

師匠「それは僕のセリフや!」

​なにがどこからとんでくるか、わかりませんね~。

子どもたち、鬼ごっこもせんと、すぐに帰りましたよ!

すぐにアイス食べたいと言ったとみちゃん、糖分、要るのわかるよ!

アイス食べて、うどんを食べて、うどんドーナツを食べて、

ちょっと復活してから、

本格抹茶ラテでほっこりして帰りました~。

第二日目

​2025年10月5日

​​

今日からは10時スタート。

 

当初は、午後スタートと言われていたから、午後に来てしまった2家族は参加できませんでした。とても残念そうでした!


でも大丈夫。今回は、師匠がお手本講談を読み、ひたすらそれを録音してて終わったから。


今回は、一人一人の希望を聞いてくださって、


「おもしろいやつがいい」

 

「あんまり長くないのがいい」

 

「長いのがいい」

 

「安土桃山城の出てくる話がいい」

ひとりひとりに用意してくださった講談を、師匠は2時間、読みっぱなし。

 

しかも、一つ一つの話がそれはそれは長くって!大丈夫!?っていうくらい、長くって!(15分とか!)

 

親は子どもたちが苦しくなるんじゃないかと、ハラハラしながらもひたすら録音録画。

 

でも子どもたち、ゲラゲラ笑ってる。

 

小学生が講談をきいて、意味がわかる、って、そしてそれを楽しめるって、すごいね。

 

それもこれも、去年おととしと、実際に演じたり、師匠の講談や、友だちの講談を聴いたりしてきたからでしょうね。

 

すごい力になってますね~。みんな、小学生にして、すでに人生が豊かになってきてますよ~。

2時間講談を読み続けた師匠はへろへろに。

 

そこへ、とみちゃん

 

「2時間ずっと講談やるのと、私らの相手すんのと、どっちが疲れる?」

 

なかなかいいボールを投げましたよ!

 

師匠「え、ちょっと、待って」

(考えてから、にんまり)

 

「両方」

 

子どもたちの表情が、なんだかうれしそうに見えたのは気のせいでしょうか~。

「とみさんを見てるとね、いろいろ考えさせられます。だって、あまのじゃくって、全部、逆のことをするんでしょう?これって、たいへんなことだな、と思ってね、」

 

 

 


ちんあなごの反対を、描いていました。ちんあなごの反対は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちんそとご!うーん、むずかしかったね!
 

​​

 

第一日目

​2025年9月6日

今年の講談ワークショップの日程は​秋に集中していて、なかなかたいへん・・・。

というのは、運動会やら、おまつりやら、いろんな行事が集中する季節なので、

万難を排して全日程参加するのは、覚悟はなくてもいいけど、強い意思がないと、

​なかなか厳しいのです。参加のハードルは結構高かったかも・・・。

でもね、今年もたくさんの子どもたち、集まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本番当日の午前が、運動会だという子も、

 

直前まで近くの会場で音楽系の本番をやっている子も!

​リハーサル無しで本番の高座に上がる覚悟で、申し込みましたさ~。

今回の日程は、9月初旬に1日、

​その次は、1か月後の10月。発表会は11月。

​なんでこんな日程になっているのか、いろいろ想像して、

(きっと、初日に原稿がいただけて、自分たちで2回目までに覚えてこい、

ってことなんだよ、もしかして今年から厳しくなるんじゃないの?ひそひそ・・・)

​​という噂が、まことしやかにながれておりました。ふふ。

​全然違いましたとさ!第一回は、な、なんと!講義でした!じゃじゃーん!

しかも、テレビカメラの取材あり!

講義は、よかったですぅ。「講談師」になるためには弟子入りをする、弟子入りをするとどうなる、どういう態度でないとできないのか、伝わった気がします。

​もし、もしも、「講談師」になりたい気持ちが、心の中に、

 

ほんの少しでも芽生えているのであるならば、

あまのじゃく的態度は、少しずつでも、無くしていってもらいませんとね!

師匠「人の言うことをきけるかどうか」

​あまのじゃく「あ、じゃあ、私は無理やな」

え、もうあきらめるんかい!

師匠「そう!自分には無理だ、それがわかるのがすばらしい。」

​え、ほめちゃうんですかい!

「​(ふざけすぎて)内容が全然進まへんことについてどう思ってるんですか?」

​「おまえ、いいかげんにしろよ」

​子どもたちが、言ってくれています。

…​ごめんね、みんな!

​師匠は、今年も、あまのじゃくにとことん付き合ってくださるご様子。もはや格闘技。展開が全く読めません。

​初日の様子は、こちらで少し紹介されています↓​​

​​

 

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